「貧乏人の子だくさん」は本当か?

差別的な表現として最近は聞かれなくなりましたが「貧乏人の子だくさん」ということわざがあります。テレビでも「大家族」を扱った番組が大きな人気を集めていますが、家庭によってはかならずしも裕福そうではありません。

一方、経済的に余裕のある家庭ではなぜか子どもが授からず、不妊治療をおこなっていたりします。そこには何か因果関係があるのでしょうか?


ことわざの由来

子供 「貧乏人の子だくさん」ということわざは、江戸時代の書物にもみられます。その時代、お金がない家では油が買えないため、灯りをあまりつけられなかったことに由来します。つまり夜が真っ暗なために夫婦の営みが多くなり、子どもが増えるということです。

さらに「貧乏柿の核(さね)だくさん」ということわざから派生したもの、とする説もあります。貧乏柿とは渋柿のことで、実は小さいわりに中の種が多いことからできたことわざで、これが貧乏人に派生したとも考えられています。

また解剖学者である養老孟司氏は、このことわざには一定の論理がある、と分析しています。1つは、経済的に苦しい人は生き延びる率が低いために、本能的に子どもをたくさん作ろうとする、というものです。 そしてもう1つが、人には「権力欲」という社会的な欲求があり、貧乏人は社会で権力をふるうことができないため、子どもを作ることで代替している、というものです。

ただし歴史人口学では、このことわざを否定するデータが出ているらしく、事実は定かではなさそうです。


元ヤンや肉体労働者に不妊は少ない!?

時々聞かれるのが「不良っぽいカップルや、夫が肉体労働に従事している家庭には子だくさんが多い」「不妊治療に励む元ヤンを見かけない」という話です。言われてみれば、たしかにそんな気もしてきます。

考えられる要因としては、まずその手のカップルは早婚が基本ということです。女性の年齢が上がるにつれて妊娠率は下降の一途をたどりますので、早ければ早いほど子作りには有利でしょう。

そして高度な教育を受けた女性ほどキャリアの道を選びやすい、という事実も関係しています。大学を出て、一流企業に入りバリバリ働く女性たちは、仕事に夢中になっている間に適齢期を過ぎてしまいがちです。

また、人は知的であればあるほど物事を深く考えるようになり、子どもの教育費が心配だとか、この家の間取りでは2人が限界だ、などと分析することも関係しているかもしれません。 しかし大家族スペシャルを見ると分かるように、自分の部屋があろうとなかろうと、稼ぎがそこそこだろうと、子育ては何とかなっているのも事実。実際、数十年前までは日本人の多くがそうしていたはずです。

「結婚したら、子どもは何人でも産むもの」と普通に考えることが難しい世の中において、ヤンキーっぽい夫婦は昔ならではの価値観を維持している、ともいえそうです。




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